'18年度前期選抜試験の数学を受験した偏差値上位の生徒さんは、試験終了後、この教科が自身の合否にどう裁量されるのかと首をひねり、混乱したのではないだろうか。というのは、最後の図形の問題を除いて10~20分程度で完答できた人がほとんどだったと想像するからである。それほど、この作問は平易であったと思う。前期・後期選抜を導入した時点で、前期選抜は前制度の推薦入試の後継、すなわち、各高校が特に勉学・学校活動に優秀な生徒を先行して選抜するためのものであるとほとんどの人が思っていたに違いない。しかし、この制度もあと1年を残すのみとなった現在、決してそのような機能を果たしていないということは判然としている。入試問題の難易度の低下によって、前期・後期選抜ともに、選抜の際の調査書のウェイトが大変高くなってしまった。その結果、合格可能性の向上を目的に定期試験のレベルを極端に下げ、4・5の高い評定値を連発する中学校が増えているという現象は、当塾の地域だけであろうか。本県の、とりわけ市内のトップ高の現役国立大学合格率が低いのは、この制度と無関係ではないといえないだろうか?(ex.仙台第二・・・東大1/5、京大2/4、東北大52/94、仙台第一・・・東大0/2、京大4/5、東北大46/89 現役数/合格者数) H30年度から導入される新制度が、現在の制度と同様学力を適切に判断しえないものとなれば、本県の、とりわけ市内の高校生の学力低下に歯止めがかからず、国立大学・難関私立大学への進学者数の増加は望めないと考える。
(参照 河北オンラインニュース 公立高校 前期選抜 2018 )