英語の語学力とは何か?求められる二刀流の学力

春季のお知らせでもお話しましたが、 2020年度から実施される大学入試改革、「共通テスト」の導入は、小学・中学・高校全体を巻き込んだ大改革を目指して行われるものです。その内容は『学力の3要素』①基礎的・基本的な知識・技能②思考力・判断力・表現力③主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度を多面的・総合的に評価して合否を判断するということでした。

政府・文科省がこのような改革をする理由は、日本を取り巻く環境、すなわち、国内では、①少子高齢化による労働力不足の進行②欧米と比べて低い労働生産性に起因する国際競争力の低下、世界に目を転ずれば③時々刻々拡大するグローバリゼーションと多極化④経済・産業面での自動運転車の開発に見られるようなIOT技術( Internet of things)・人工知能(AI)の実用化、など以前と比較にならないほど大きな変容を遂げ、これまでの枠組みでは対処できない状況が生まれているからです。このような中で、「これまでの教育では今後の変化に対応できる人材を育成できない、教育の方針・仕組みを大きく変えていくことが喫緊の課題である。」と当局者は考えているのです。

さて、その矢面に立たされているのが、「小学英語教育」の大幅な改革・改編です。

  1. 文科省・産業界の目指す英語の語学力とは、世界に通用する人材の育成という前提があります。つまり、英語という言語を使って自分の思考や感情を相手に正確に伝える能力を身につけてほしいということです。ここでは外資企業ないしは外国企業との契約交渉能力を見据えているわけです。そのためには英語の4技能( Speaking Writing Reading Listening )とさらにそれを土台としたコミュニケーション能力の修得が必須条件である、という思考です。したがって多少ブロウクンな英語でも通じれば良いという程度で大丈夫だと考えてはいけません。英語の「共通テスト」の免除条件が外部試験で英検の準1級レベルを要件としていることがそのことを表しています。 

  2. それでは、上記のようなコミュニケーションをする能力を身につけておけば良いのでしょうか。国立大学・私立難関大学に合格できるのでしょうか?答えは、NO!です。旧帝大系7大学や一橋大、早稲田・慶応のような難関校では、入学後の研究に必要な学術論文を読解・論述するだけの能力を身につけているかを問う問題を出題してきます。すなわち、英文の正確な読解と記述ができる文法力を身につけることが必要になります。

以上のように、二枚腰の学力の修得が今後の英語学習には必要になってきます。

塾長からの一言: 小・中学生の皆さん、日々コツコツ勉強を重ねることが、学習効果を飛躍的に高めます。継続は力なりです。以下に、今年度4月に入塾した小学生二人の生徒さんの育伸社学力テストの偏差値の経過をお知らせします。  
 
 Aさん 456769        Bさん 453→ 763 
  (目安としてですが、仙台二高の合格偏差値68 仙台三高の合格偏差値62です)